軍艦島遊覧案内
今回選択したコースは『軍艦島上陸コース』。所要時間170分のツアーです。長崎港を9:00に出発し、案内にある航路を遊覧しながら、端島(はしま)=軍艦島を目指します。
乗船した船はマルベージャⅢ。定員221名の船ですが、既に満席です。因みに料金はと言えば、施設見学料(300円)を含めてTOTAL4,300円ですが、万が一上陸出来なかった場合は、見学料のみ返金されるとの事....。 何としても上陸したいものです。
誓約書
『端島(はしま)』は、2009年1月5日に世界遺産暫定リストに掲載されました。その為なのか、上陸に際して『誓約書』への署名が許可条件となっています。
殆どが”当たり前”の事ですが
①見学施設区域以外に立ち入らない。
②見学施設においては、次の行為をしない。
1.柵を乗り越えるなど危険な行為
2.施設を汚す、破壊する行為
3.飲酒(船内外、島内を含む)
4.喫煙
5.他人の迷惑となる行為
6.その他(軍艦島島内の全てのものは持ち出さないなど)
③安全誘導員その他の係員の誘導・指示に従う。
④見学施設を安全に利用するのに適した衣服・靴を着用する(ハイヒール、サンダル不可)
⑤ごみは持ち帰る
⑥13歳未満の物、未就学児童、乳幼児及び身体障害者、車椅子等一人で歩行が困難な方は、当分の間上陸出来ません。
等々
乗船開始です。
キャンセル待ちで何とか乗船券をGETし、マルベージャ3号への乗船開始です。天候も良く、波も高く無いので上陸に胸膨らませています。船内と船外(2階)に席が有りますが、流石に2階席は既に満席なので、1階席の窓際を確保。曇った窓が難点ですが、島に到着するまで、風景などを撮影しようとカメラを取り出しました。
定刻9:00 出港
いよいよ出港です。海上保安庁の巡視船が停泊していました。旅行前の22日の晩に『海猿 The Last Massage』を観てきたので、なんだか嬉しくなりました。頑張れ、Japan Coast Guard!。
女神大橋通過中
ホテルの窓から見えたハープ橋『女神大橋』。夜はライトアップされてとてもキレイ。全長1,289mで、長崎港の入り口に掛っています。
三菱重工長崎造船所
かつて、戦艦大和の姉妹船、『武蔵』を造船した三菱重工長崎造船所。現在、自衛隊のイージス艦の修理中だそうです。
この少し先には、更にデカイ船を造船可能な通称100万トンドックが。観た感じもデカイ。
伊王島大橋建設中
更に進むと今度は、なにやら中途半端?が。関門橋?と思いきや建設中との事。硫黄島では無く、伊王島。抜けた部分はどうするの?と思っていたら、運んでましたよ。残りの部分を。
いよいよ上陸です
※上陸寸前の画像は『日記』をご覧ください。
停泊直前迄、上陸可否のお知らせが無く、『ここまで来てまさか!』と頭をよぎりましたが、何とか上陸出来ました。写真の通り、雲ひとつない真っ青な空。直射日光が眩しく、熱い。船内で麦わら帽子を貸してくれたので飛ばされない様にしっかり被って上陸しました。
見学エリア
船を下りて、第1見学広場に全員集合して、係の人から注意事項の説明を受けます。画像の通り、第1見学広場から第3見学広場までの赤い線のルート(柵が有る)以外の見学は出来ません。島全体を見て回りたいのはヤマヤマですが、なんせ35年も放置された島なので、何が起こるか判りませんし、世界遺産登録を目指している関係上、悪戯なんかされたらたまったモンでは無いのでしょう。でも、ここからでも、放置されていた『35年間』がアリアリと伝わってきます。
島の高台にそびえたつ3号棟。ここは職員(幹部)の社宅だったとの事。この棟のみ風呂付きで、その他の住民は全て共同風呂だったらしいです。真水は船で定期的に輸送されており、大変貴重な資源。共同風呂は海水だったみたいです。
貯水槽
船で運ばれた水はこの貯水槽に貯められ、大事に利用されていたと。何でも『お金よりも貴重』だったと、ガイドのおじさんが話しておられました。
中央に見えるのは65号棟。RC造9階建てで、317戸数。この島最大の団地です。屋上には幼稚園があり、写真では判りませんが、すべり台の上部も見えました。
はて、ココは何だろう?案内にも載ってません...
第2見学広場
続いて第2見学ゾーンに移動。中心の建物は総合事務所で、手前が二坑口桟橋。見学する事は出来ませんでしたが、この下に炭坑に続くトンネルが有り、鉱員の人々はそこを通って、作業場へ移動していたそうです。
総合事務所前。上の燈台は、閉山後に設置されたもの。
左に見えるのは会議室。周囲は瓦礫の山です。(ココだけでは無く島全体がですけど)
第3見学広場
続いて最後の第3見学広場へ移動。写真はプール跡。当然海水だったそうです。
製缶場(だったと思う)。仕上工場、試運転ポンプと隣接している筈だけど...。既に台風等の災害で崩れてしまっているのかも。
ちゃんとガイドさんの話を聞いていませんでした...。
画面中央が30号棟、左が31号棟アパート。下請け鉱員の社宅だったそうです。30号棟の設立はこの島で最も古く、大正5年。日本初の鉄筋コンクリート造の団地です。又、この周辺には、映画館やパチンコ屋といった娯楽施設も有った様です。ガイドさんが持っている画像は、当時のパチンコ屋さんでの写真です。
島の配置図
島の配置図です。(クリックすると拡大しますが、文字は読み取れないかも...)
復路
島内散策中の『麦わらのALTらマン』(腕や足は伸びません)
ノコギリが落ちてましたが、コレっていつのだろうか?
柄の部分が新しい気もしますが。
水などの物資運搬口。ここから上の貯水槽に組み上げていた様です。
古びた剥き出しの配線。
桟橋に到着。
乗船直前のALTらマン。
見学終了。長崎港に帰ります。
これにて島内見学終了です。帰路は島を船で一周してから長崎港に帰港するとの事。
船内からだとカメラに収められないので、船尾に移動して島を撮影しました。